2025/08/10 10:00


Playoatsのマフィンは「有機オートミールを使用していること」が大きな特徴です。


商品を手にとって下さった方が『ヴィーガン対応、グルテンフリーでオートミールのマフィンって珍しいですね!』と言って下さることがあるのですが、ヴィーガン対応、グルテンフリーで穀物粉がオートミール100%、かつバナナを使っていないマフィンは、実は世界的にもかなり珍しいです。

私が材料に小麦粉や米粉ではなく、有機オートミールを選んだ理由は2つあります。
1つは『お腹に優しい素材で作りたかった』から、もう1つは『オートミールが好きだから』です。

1つ目の『お腹に優しい素材』というのはよく言われている「オートミールは食物繊維が豊富!」というものではなく『FODMAP食事法』という考えに基づいての選択です。

FODMAPの考えの中では、過敏性腸症候群(IBS)などお腹が弱い人にとって小麦粉はNG食品に分類されており、私もセルフ検査の結果、
小麦粉ととても相性が悪いことが分かっています。なのでPlayoatsのマフィンは小麦粉不使用になりました。
一方でFODMAPの考えにおいて、オートミール、米粉、タピオカ粉などはおなかが弱い人が食べても大丈夫な食品に分類されています。
なので、まずここで使う粉類の候補が絞られました。

そしてその中から何を選ぶかとなったのですが、粉の香りや栄養面などを総合して私が一番心惹かれたものを選ぶことにしました。
それが『オートミール』だったのです。

栄養面ではたんぱく質、ビタミンB群やビタミンE、鉄や亜鉛、マグネシウムなどのミネラル、そして食物繊維も多く含まれているという優秀さ、さらに粉がとっても香りで本当好みで!

ただ、有機オートミールをメインの素材に選んでからはかなり大変でした。
米粉や小麦粉とは性質が全く違うので、それらを使ったレシピと同じ配合にすると全然形にならないし、かといってオートミールをメインとしたレシピはないし‥

『これは自分で考えるしかない!』ということで、毎日毎日、色々な素材を組み合わせ、大まかな材料を決めるのに約2ヶ月、そこから1g単位で配合を変えつつマフィンを焼き続けて、膨らみや食感、甘さなどを比較し、配合を決定するのに約1ヶ月‥

本当、この時ばかりはお菓子作りにおける卵の偉大さを肌身で感じました。

そんな具合で試作を繰り返し、ようやく完成したのが、当店の有機オートミールのマフィンになります。

作るのは本当に大変でしたが、「美味しい」そして「お腹が弱い方だけれどPlayoatsのマフィンは食べられる」「お腹の調子が良くなった」などの感想頂けると、頑張って良かったなあと思えます。

長くなったので本日はここまでなのですが「なぜオートミールを選んだ?」の答えは『お腹に優しい、かつ私の好きな素材を選んだ結果』です。